2012年11月20日

吸着系ソイルのブレイク


前回の「ブログを始めた理由」は想像以上の反響を頂きました。
ブログランキングは他にとても面白いブログが多く、私の長くて堅苦しく殆ど文字だけのブログは注目記事でTOP10入りはあまりなかったのですが、TOP10入りしていました。
私の考えに共感頂けた方が多いのだと嬉しく思います。


ブログランキングを始めて知った「吸着系ソイルのブレイク」という言葉があります。
(記事の書き方の参考にしようと注目記事をチェックしています)

吸着系ソイルの底面フィルター飼育で水槽セット2〜3ヶ月後に起るシュリンプの調子が落ちる現象で「吸着系ソイルはブレイクする」「吸着系ソイルは初期ブレイクがある」など言われているようです。


「吸着系ソイルはブレイクする」という人はシュリンプが死んでしまいリセットを余儀なくされる人。

「吸着系ソイルは初期ブレイクがある」と言う人は経験的に水槽セット2〜3ヶ月後に調子の崩れる時期があることを感じ、それを乗り越えれば調子が良くなる事を知っている人だと思います。

吸着系ソイルのブレイクまたは初期ブレイクの原因は共に吸着系ソイルの吸着効果が切れたり低下して起ると思っている方がいるようですが、それは間違いです。
矛VS盾の吸着系編にも書きましたが吸着系ソイルが立上げ初期から飼育可能なのはソイルに含まれる有機物(主に窒素分)の溶出が少ないからです。
*元素記号N窒素=アンモニアNH3、亜硝酸No2、硝酸塩NO3
吸着系ソイルは色素やリン酸塩(ブルカシステムの場合)くらいしか吸着しません。


もし吸着系ソイルに優れた吸着効果((主にアンモニア)があるなら吸着系ソイルと栄養系ソイルを併用した場合、栄養系ソイルから出るアンモニアを吸着してくれるともいますが、私の経験ではアンモニアは消えません。

吸着系と言われるソイルのアンモニアの分解はバクテリアの分解により行われます。
その証拠に上記の吸着系ソイルと栄養系ソイルの併用では1週間後位からアンモニアが亜硝酸へ変化していきます。
ソイルがアンモニアを吸着するなら亜硝酸はでませんよね!


当ブログで何度も言っていますがどんなソイルを使っても水槽の生態系がしっかり出来るまでは3ヶ月〜6ヶ月はかかります。
吸着系ソイルの底面フィルターでの飼育はシュリンプと水槽の生態系を同時に育て上げていくようにしなければなりません。


吸着系ソイルはブレイクすると言う方は水槽の生態系ということを考えず水槽セット直後から普通に餌を与え始めて汚れを貯め続けて限界が来た2〜3ヵ月後にブレイクさせてしまっているのです。

注意:例外として吸着系ソイルでも酸性が強い土で出来ていて非常にバクテリアの繁殖が鈍いソイルやバインダー材という接着剤の様なもので固めてあるためにろ過面積の非常に少ないソイルがあります。
そのようなソイルでは、底面フィルターのメリットを活かせないのでソイルが原因でブレイクを起こす可能性があります


これから吸着系ソイルの底面フィルターを試してみようと思う方、他の吸着系で失敗してしまった方は底面フィルター使用を前提に特許技術で開発されたレッドビーサンドを使用した当店の飼育マニュアルを、ぜひお試し下さい。


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posted by Shirakura at 09:13| ソイル選びの基本

2012年11月17日

パフォーマンスタイム 吸着系編


吸着系の特徴、長所、短所を説明させて頂きたいと思います

始めに

吸着系と言われるソイルの多くも栄養系ソイル同様には農業用、園芸用の焼成黒土をアクアリウム用に改良したもの、または流用だったりします。
注意:レッドビーサンドは広瀬社の特許技術で作られたアクアリウム専用のサンドです

ネットで「吸着系ソイル」で検索すると火山灰に含まれる粘土物質が陽イオン(Ca、Mg、NH4+、K+)を)吸着すると検索結果が出て来ます。
陽イオン(Ca、Mg、NH4+、K+)を)吸着するので吸着系と言われているようですが火山灰に含まれる粘土物質が陽イオンを吸着するなら同じ原料の栄養系も吸着するはずです。
注意:アクアリウムサンドのメーカーの広瀬社によるとソイルがイオン交換で陽イオンを吸着するという考えは間違いのようです。

またソイルの吸着効果の1つに色素吸着があります。
これは炭素による吸着で活性炭と同じ原理なので同じ黒ボク土を使っている栄養系ソイルにも色素吸着の効果があります。

上記の様に、どのソイルが栄養系で、どれが吸着系かの区別は難しいので黒ボク土といわれる火山灰と腐植から出来ている黒い土のなかでも火山灰が殆どで,あまり腐植が含まれていない物で作られているソイルが吸着系と言われていると思います。
吸着系ソイルは底面フィルターで使用することで最も効果が得られるので底面フィルターで使用してもソイルからシュリンプに害のあるほどの有機物(アンモニア)が出ないものを当ブログでは吸着系と定義したいと思います。
注意:広瀬社の特許技術の軟焼結製法(特許第2917140号)で作られた超多孔質と両性緩衝作用(特許第2603202号)でPHを6.5に保つレッドビーサンドが最も優れた吸着系ソイルだと思います


前置きが長くて申し訳ございません・・・

吸着系の長所

吸着系は前記の定義通りソイルからシュリンプに害のあるほどの有機物(アンモニア)が出ないので手間と時間が掛かる立上げが水槽の立上げ期間が省けセッティング直後からシュリンプを導入することが出来ます。

底面フィルターで使用することで水槽の底面全体がろ材として使用することが出来るので高いろ過能力を得ることが出来きる。

底面フィルターの高いろ過能力により小さな水槽でも飼育繁殖が可能になる。

底面フィルター以外のろ過機が不要でコストパフォーマンスに優れる。


吸着系の短所

シュリンプ飼育と水槽の生態系を作るのを同時に行うため水槽の生態系が出来上がるまでの餌の与え方が難しい

水槽内で発生する汚れが全てソイル内に蓄積するため蓄積と分解のバランスが崩れると環境が急変する事がある

ソイルから出てくる養分が少ないために水槽内にバクテリアや微生物、コケなどが栄養系より少なく繁殖力や成長スピードは栄養系より劣る。



吸着系ソイルは上記の様に小さな水槽で安価な設備で済み、セッティング直後から飼育ができる初心者〜中級者まで幅広く対応できるソイルです
(吸着系ソイルのメリットを活かしデメリットを解消する飼育法が当店の簡単、確実飼育マニュアルです)




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posted by Shirakura at 08:45| ソイル選びの基本

2012年11月15日

パフォーマンスタイム 栄養系編



パフォーマンスタイムなんて「ほこ×たて」をパクって書きましたが、パフォーマンスなんて言うほどカッコいい文章が書けるはずも無く・・・。
栄養系の特徴、長所、短所を考えて見ます。

栄養系ソイルは農業用、園芸用の焼成黒土をアクアリウム用に改良したもの、または流用したもので、黒ボク土いわれる火山灰と腐植から出来ている黒い土を焼き固めて出来ています。
火山灰に含まれるミネラル類と枯れた植物が分解された有機物の栄養(窒素、燐、カリ)が豊富なので栄養系といわれます。

黒ボク土は産地や地層の深さにより火山灰と腐食の割合が異なるので用途に応じて土の採取場所の選択や土のブレンドで適した配合で焼成されます。
逆に言うと栄養系ソイルと言っても産地やブレンドで栄養が多いものから少ないものまで色々なものがあるのです。

黒ボク土は浅い地層から採集できるのでコストが安いので価格を安く出来るのも特徴です

栄養系ソイルをシュリンプ水槽に使用すると含まれる有機物により水槽の水中に有機物やアンモニア、亜硝酸を大量に発生させ一時的にシュリンプが死んでしまう水質になってしまいます。
そこで大量の水換えで初期の過剰な養分を排出し、外部フィルターなどの大きなろ過機でろ過して無害化させる必要が出てきます。

上記を理解しないでシュリンプの飼育を始めないと有機物がアンモニアへ分解され亜硝酸が出ると亜硝酸の毒でシュリンプが全滅してしまう事も少なくありません。

しかしバクテリアや微生物がしっかり繁殖して環境が出来上がるとソイルの養分を餌に底床上にバクテリアや微生物、コケなどシュリンプの餌が豊富に自然発生しシュリンプの繁殖や成長に非常に適した環境になります。
また腐植の一部にはフルボ酸といわれる水溶性の有機酸が含まれるのでシュリンプやバクテリア、微生物の活性化やシュリンプに害を与える雑菌を抑える効果もあります。

栄養系ソイルから出てくる養分を上手くコントロール(ろ過)して水中の有機物濃度は低く底床上はバクテリアや微生物、コケなどが発生している状態を作ることが出来れば、親エビは常に抱卵し稚エビはグングン成長していく爆殖といわれる状態になります。
その為、ブリーダーと言われるシュリンプを大量意繁殖したい人たちの多くは栄養系ソイルを使用しているよういです。


しかし栄養系ソイルを上手くコントロールすることは難しくベテランのブリーダーさんでも常に全ての水槽を爆殖状態で維持できている人は少ないようです。

栄養系ソイル原料の黒ボク土は同じ産地でも少しの場所や深さやの違いで火山灰と腐植のバランスや腐植の有機物濃度が変わるので品質(有機物濃度)のムラが大きい事と、酸性の成分が強いために底床内の環境が悪化しやすく底床の生態系のバランスが崩れやすい事が原因と考えられます

次は吸着系のパフォーマンスタイム(特徴、長所、短所)を書いてみたいと思います。


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posted by Shirakura at 10:58| ソイル選びの基本

2012年11月14日

矛VS盾

矛VS盾

「ほこ×たて」というテレビ番組はごぞんじでしょうか?
矛盾という言葉(故事成語)通りに最強と主張する物同士を戦わせるテレビ番組です。
とても面白く毎週録画して時間が空いたときに見ています。

レッドビーシュリンプ飼育にも大きな矛盾があります。
この矛盾がシュリンプ飼育を分かりにくくさせていると思います。


なにが矛盾しているかというとシュリンプの飼育環境です。

当ブログで何度も言っていますがレッドビーシュリンプは水中の有機物濃度の上昇に非常に弱い生き物です。
注意:正確には水中の有機物濃度の上昇に伴う雑菌の繁殖
よって水中の有機物濃度の低い綺麗な水を好みます。

しかしシュリンプの成長や繁殖を考えると富栄養化して多種多様なバクテリアや微生物が繁殖している底床が最適です。


有機物濃度の低い綺麗な水VS富栄養化して多種多様なバクテリアや微生物が繁殖している底床という矛盾が生まれます。

レッドビーシュリンプの飼育環境で例えると吸着系ソイルVS栄養系ソイルのどちらが最強(適している)か!?という事になります。

次回は吸着系ソイルVS栄養系ソイルの‘‘パフォーマンスタイム‘‘(両者のアピールポイント)をご紹介したいと思います


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posted by Shirakura at 08:19| ソイル選びの基本

2012年07月14日

ブルカシステム

前回、説明した農業用の流用ソイルの他に熱帯魚用に専用開発されたソイルがあります

まだ熱帯魚業界にソイルが一般的に知られていないころに、株)広瀬社が農業用のソイルをヒントに作り出した特許製法、特許技術の底床ろ材(ブルカシステム)です
詳しくは広瀬社HPhttp://www.hirose-pet.com/volcamia1.htmlをご覧下さい

熱帯魚用に専用開発されているので軟焼結製法(特許第2917140号)で多孔質に粒状化され農業用に比べとても崩れにくい粒になています
また肥料分も添加されていないのでソイル自体が水を汚さないのも特徴です

もう一つの特徴は両性緩衝作用(特許第2603202号)で任意に設定されたPHに水質を調整してくれることです
レッドビーサンドを例にするとPH6.5で安定します
アルカリ性の水でセットや水換えしても酸性物質がPH6.5へ下げ、硝化作用などで酸性物質が出てもアルカリ物質がPHをPH6.5に保ってくれるのでPH降下によるバクテリアの活性低下を防ぐことができます


広瀬社の特許製法、特許技術の底床ろ材(ブルカシステム)は多くのアクアリウムメーカーから独自のアレンジを加え発売されています

当社のレッドビーサンドも特許技術ブルカシステムで製造されております
詳しい説明は当社HPレッドビ−サンドを参照下さい

軟焼結製法(特許第2917140号)で多孔質に粒状化されているので底面フィルターで1粒1粒に水を通す事により非常に高いろ過能力が得られます

sand.jpg

またレッドビ−サンドはシュリンプの繁殖に必要な有機成分が含まれていますが、
窒素分(アンモニウム)を0.1-0.35mg/Lしか水中に放出しません
(ドイツの研究機関調べ)

肥料分としてアンモニアを殆ど含まないことと非常に高いろ過能力によりセッティング直後(5〜6時間後)から飼育を開始することが出来ます
*ただし十分にろ過バクテリアや有機物を分解するバクテリア、微生物が繁殖するまでは餌や添加物は最小限に控えることが必要です

上記のように熱帯魚用に専用開発されたソイルは初心者の方から上級者まで安心して飼育できるソイルです

注意)最近のシュリンプ人気で広瀬社の特許製法、特許技術を真似た商品が販売されています
このような特許を侵害する商品は信頼性にも欠けますし、偽ブランド商品を販売するのと同じような行為です
良識あるアクアリウムファンの皆様は広瀬社の特許番号の記載のある商品をお求めいただきたいと思います

前回、今回と紹介した大きく分けて2種類のソイルを理解することによりシュリンプ飼育の問題(シュリンプの死亡など)を解決することが出来ます

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posted by Shirakura at 06:34| ソイル選びの基本

2012年07月10日

ソイルとは

今日はシュリンプの飼育に最も需要で、シュリンプの死因にも関係の深いソイルについて説明したいと思います

「ソイル選びの基本」の記事のカテゴリーを作りましたのでソイルに関して色々記事を書いていきたいと思います


レッドビーシュリンプを飼育する際にソイルを使用するのは今では当たりまえのとなってきました
アクアリムメーカーはもちろんのこと小売店やブリーダーからも多種多様なソイルが販売されています

ソイルとは元々、農業で使用される焼成土と言われるもので
主原料の土の採集される場所による違いや添加物で含まれる成分に差があったり
焼き固める際の製法の違いで単なる粒状だったり多孔質になったりと品質に違いが出来ます


ソイルを選ぶ時にはソイルに含まれる肥料分(有機成分や添加成分)の量やソイルの粒の構造などを理解して選ぶことが重要です

なずは既製の農業用のソイルを詰め替えてオリジナルとして販売している商品、農業用に少し手を加えてオリジナルで製造しているソイルについて説明します

農業用のソイルには植物を成長させるの目的で肥料分(有機成分や添加成分)が添加されているので
シュリンプには有害な窒素分(アンモニアや亜硝酸)も多く含まれています

またソイルの粒の構造は安価のソイルだとバインダー材という接着剤も使用し焼き固めてあるのでろ粒内部へのバクテリアの定着やろ過機能は期待できませんし製品ムラが出来やすく粒が崩れやすいソイルも多いです
農業用のソイルは長期使用を目的としていないからです

しかしソイルに含まれる肥料分は水槽が立ち上がると水草やバクテリアや微生物の養分となり
シュリンプの成長や繁殖にとって適した環境を生み出します

初めに有機物やアンモニアが水中へ多く溶け出すのでろ過バクテリアがしっかり繁殖し有機物→アンモニア→亜硝酸→硝酸塩と分解されるまで多くの水換えや一月くらいの期間を必要とします

水槽を上手く立ち上げることが出来て、ソイルの機能低下を経験で察知できる上級者向けのソイルと言えるでしょう

次回は、当店のレッドビーサンドを含む熱帯魚用として製造開発されたソイルについて説明したいと思います


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posted by Shirakura at 09:18| ソイル選びの基本